イタリア買付道中記 2008
イタリア買付道中記 2008 その1
2008年の買付へ行く際にいつも(しかも直前になって慌てて)準備するものを少し書いてみます。
■スーツケース
出来れば小さく、それこそ機内持ち込みできるようなもので行ければ
ありがたいなぁと思いつつも、いろんな人へのお土産を用意していると
75センチクラスのスーツケースの半分位が埋まってしまう始末。
軽さを考えてそろそろソフトタイプがいいなぁと思っています。
あとは4輪が自由に動くタイプはかかせません。
鉄道に乗る場合は狭い通路をゴロゴロやらなくてはいけないので、
これが威力を発揮するのです。
その昔(15年くらい前・・・)奮発して買ったはいいけれど、
イタリアの石畳の前にあえなく一度きりの旅となった事や、
私の場合、行商(催事)の際に良く使うので(というより殆どその方がメインだったりして)
スグ壊れるわけです。
私にとってスーツケースはほぼ消耗品、というわけでそれほどコストを
かけないようになりました。
盗難?破損?そんなものは起こるときは起こるのです。
■ ショルダーバック
もうかれこれ12年位前に買ったショルダーバッグが未だに捨てられず
ずっと使っています。
このバッグは前職の建設業時代、神戸の震災復興に始まり、
休職してシチリアに行った際にも、そして毎回の買い付け時にも、
途中のお金盗まれた事件も・・・いろんな大変な思いが染み込んだ・・・
というほど思いいれもないですが、使い続けています。
PCやらデジカメ、ノート、お金、薬等々、手放せないものは全てここに入りますが、
やっぱり重くなるのですが、それでも活動しなければという時にショルダーが
一番頼りになるような気がしています。
いっぱいポケットがついてふくらんだショルダーかばんを肩にかけ・・・
ちょっとダサい感じでお金持ちに見られない所が気に入ってます。
あ、十分見かけどおりか。
■パスポート入れ
俗にいうハラマキタイプ(ウェストバッグの薄いやつ)です。
一昨年、お金を盗まれて以来、随分臆病になり、これを買いました。
首から下げるタイプは肩こりの私には向いていないので必然的に。
でも薄着の際には意味をなさないのでカバンの中にあったりして
何の意味があるのかしらんと思いつつ、もうこの際、お守りみたいなもんです。
■お金
シチリア滞在時期より使っているCITIBANKさんのキャッシュカードは
それ以降の数々のトラブルに見事に対応してくれた事が心強いので離せません。
レートどうこうより安心感ってところです。
経験上、トラベラーズチェックは結構な確率で使えないので使いません。
クレジットカード何枚かをいろんな所に入れて対応です。
■海外旅行障害保険
クレジットカードの一般タイプでは携行品の盗難の際に役不足ですから、
付け加える感覚でいつも入ります。
でも、考えてみればちょっと上のクラスのカードにしたのと同じ位の金額になるなぁと。
いえ、いえ、クレジットカードを作る際の与信って事業を始めたばかりの個人事業主には
とっても厳しいのです。
社会的信用って意味で。
ようやく普通にカードが作れるようになったんだっけ。
ってところなのです。PIATTIってまだ5年ですから。
■PC
持ち歩く事を考えるとやっぱりB5サイズのラップトップが必需品です。
行く度に進展があるPC環境と、いろんな事を現地でこなしていかないと
いけないようになったという、進展だかどうだかわからない理由から
自ずとPC自身に要求されるスペックが高くなり・・・・・・・・・・
というのは半ばこじつけな感じもしますが、そんなわけで2年に一度ほど
PCの新調が図られるのです。
でもこれが数年落ちの型を探してネットオークションで入手ってとこが情けないところ。
とはいっても2~3万円で結構良いのが買えるもんです。
古い型でもドーピングし甲斐のある、という意味でもっぱらIBMさんの
ThinkPadが気にいっています。
■デジカメ
今年になってサイトの写真をきっちり撮ろうと思って一眼レフタイプを購入しましたが、
それを持っていく勇気がないのでやっぱりコンパクトなタイプを持っていきます。
もうかれこれ6、7年前位の機種(オリンパスCAMEDIA C3040)ですが、
結構良く写るので未だに捨てられません。
スマートメディアという過去の産物を記録メディアにしているのと
動作が異常に遅い事が気になるといえば気になりますが、
そんなもん大した問題ではございません。
PIATTIのサイトの写真の殆どはこれで撮りました。
■メモ帳
どんなにデジタルになろうが何であろうが、ボールペンとメモ帳はいつも手放しません。
ちょっと待って!メモるから!っと何度言った事か。
ブロックメモという手のひらサイズの小さいやつが気に入っています。
ここに書きなぐったらあとでPCで整理する、というのがいつものパターンなのです。
RHODIAってところのがタフですね。使いやすいです。
■サングラス
何でイタリアは日差しが強いのかわかりませんが、日中はこれを必要とする事が
とても多いので忘れてはいけません。
学生の頃に買ったレイバンのウェイファラーをなんとなくそのまま使い続けています。
あの頃に比べて随分と顔が丸くなったので似合うかどうかはこの際、別問題です。
実質本位でございます。
■携帯電話
この仕事を始めて2年目から現地専用携帯を使い出しました。
携帯電話ってイタリア人のために出来たんじゃないかというくらい
使いこなし(話こなし)ています。
そんなわけで必需品です。
安いのでいいやと割り切って買ったつもりですが、あまりにもボタンが押しづらくてイライラ・・・。
でも機種ってそれなりのお値段しますから、ま、だましだまし使い続けてます。
携帯電話の通話料はイタリアの方が高いかもなぁといつも思います。
最近だと日本から携帯電話を使ってでもイタリアに電話するのが
驚くほどリーズナブルなのでなおさらです。
買付出張の経費にしめる電話代って結構なもんです。
■靴
履きなれた靴が良いのに越したことはないです。
結構歩き回るし、いろんな種類の畑に行くわけですからスニーカーでも
と言いたいところですが、生産者を回っていると、時にはリストランテに
行こうかという時もあります。
ドレスコード、というほどでなくともやっぱり少し小奇麗にしていないと
恥ずかしい思いもするものです。
というわけで、随分昔からデザートブーツを履くようになりました。
ブラシでさっと磨いてそれなりになり、それほど気を使わないけれど
カジュアルすぎずそこそこドレッシーな感じにもいけるというので専ら愛用しています。
■薬
そんなに持っていかなくとも・・・といつも思いながらパッキングするのですが、
海外での薬購入は思いのほかハードルが高く、大体仕事で飛び回って時間なんてないっ!
って具合ですから、やっぱり常備薬は持ち合わせておかないと何だか不安。
って事でそれなりに。
特に冬に向かって乾燥が進みますからクリーム関係もかなり活躍です。
それから何かと畑に入ると小さな怪我をするもんで、絆創膏なんかも無いと大変。
それから、急におなかが痛くなった時のための整腸剤はマストアイテム。
国際線での持ち込み規制は厳しいですから、スーツケースに入れるものと
手持ちで透明袋に入れるものをきっちり分けて入れています。
■おみやげ
イタリアへのお土産はそれこそ色々と持って行きますが、日本へのお土産は無いです。
買ってる暇がありません。
良く、イタリアに行けて良いね~!お土産よろしく!なんて軽々言われたりしますが、
何なら替わってみます?って言いたい位なんです。
なので、そういうご要望は一切受け付けておりません、っていうより受け付けられません、ホント。
すみません。
以上、これらのモノ達は買付、といいつつ買うのではなく話すのだ、
という至極シンプルでとても奥深く、頭と気をフルに使って臨むこのイベントを
無事に終えるための大切なモノ達なのです。
使い慣れて信頼しているモノ達を上手に使ってがんばって話して話して見て聞いて、
また新しい何かを見つけてこようと思います。
続く。