Favignana:ファヴィニャーナ島のアントニオの所からシチリアに戻り、港町のTrapani:トラーパニから向かうは
Agrigento:アグリジェント。
Autostrada:アウトストラーダ(高速道路)に乗って一旦内陸側に入り、
途中から南下してCastervetrano:カステルヴェトラノまで辿り着いたら
あとは一般道を行くしかないパターンです。
ちなみに、このカステルヴェトラノという町ではPane Nero:パーネ・ネロと呼ばれるパンが有名で、
スローフード協会のPresidio:プレシディオにも選ばれています。
シチリアのパンってすごく小麦の味がしっかりしていて美味しいですし、トマトや野菜など
シチリアならではの食材を主体とする料理に合わせた時の美味しさはやはり格別です。
やはりその地の食材を素直に組み合わせる良さを改めて実感しました。
これだけトマトソースがポピュラーになった日本でどうして広まらないか不思議な位です。
そもそも、イタリア料理食べるのにどうしてフランスパンなのか、というわりと気軽に当てはまりがちな
シチュエーションに素直に疑問を投げかけたいところです、ホント。
今回は寄れませんでしたが、近くにはシチリアにいくつか存在するギリシャ神殿跡として知られるSerinunte:セリヌンテがあります。
久しぶりなので前回訪れた2004年(そんなに昔だったか!!)のメルマガ内容をそのまま転記します。
↓ここから
シチリアに点在する3つの神殿の地として知られるこの場所は
・Agrigento:アグリジェント
・Segesta:セジェスタ
に比べて現代の交通網から切り離されたような場所、シチリアの2大都市パレルモやカターニアからも遠く不便です。
しかも、美しい神殿や古代劇場を程度良く留め見る事が出来るこれら二つの場所と比べて、
セリヌンテにはほぼ残骸しか思えないような石がゴロゴロ・・・という始末。
でも、それゆえにロマンを掻き立てられるというか。。。
紀元前5世紀頃に建てられたと言われる神殿の数々・・・の残骸、
力強いドーリス式の石柱は高さ10m程度でしょうか、一般的に6個程度に分割されたピースを繋ぎ合わせてつくる柱ですから、
ひとつのピースが小柄な私の身長くらいあるわけです。
柱の台座ともなるとさらに大きいわけで、ここに腰を下ろしてゆっくりと見下ろす地中海の向こうはアフリカ・チュニジア。
束の間のタイムスリップ。
歴史教科書にもたびたび登場するカルタゴ(フェニキア)人の本拠地を目の前にした前線基地だったセリヌンテ、
目前は地中海、切り立った断崖、二つの河に挟まれ自然の要塞としての条件を整えたこの街は広く繁栄したそうです。
風に帆を揺らし、海からやってきた人々は、高くそびえ立つ神殿群を目前にし、どんな風に感じたのでしょうか。
繁栄の後の支配、破壊、18世紀になってようやく発掘され、現代においてもまだ神殿の正式な名前がつかず、
アルファベットで表記されるだけの神殿群。
わからない事が多いゆえに、いよいよ想像をかきたてるようなセリヌンテ、
シチリアの乾いた空気がとてもマッチする素敵な場所だと思います。
↑ここまで。
・・・という事で今回は泣く泣くパスして次の訪問地、Menfi:メンフィに向かいました。
お腹をすかせて向かったその地には美味しいレストランがあるとの情報を聞きつけ、是非にと計画したところです。
Da Vittorino:ダ・ヴィットリオという名のレストランは宿泊も兼ね備えた海辺のレストランです。
何といっても魚介がサイコーに美味しいです。
鰯のマリネやウニのパスタなど、素材の味が全面的に出る料理が美味しいと思いました。
Ristorante、というよりTrattoriaという感じがします。
美しい海を愛でながら豪快に海の幸を楽しむ、そんな感じがいいですね。
今回はお昼だけだったのですが、次回はちょっと泊まってみても良いなぁと思っています。
あ、そうしたら海辺でゴロゴロしたりしてそんで飲んで食って昼寝して、
なんて、そりゃぁ買い付けとは言えんわなぁと。
というわけで後ろ髪ひかれつつMenfiを後にしてSciaccaに向かいました。
続く。