私が今、日本でメルマガを書いていられるという事は、まぁ何はともあれ
日本に帰ってきているという事ですね。
モデナから綱渡りで乗り込んだ電車は珍しく?!
時間通りに全て運行され無事に日本行きの飛行機に乗れたのでした。
今回は、アリタリアの大規模かつ、きまぐれなストライキに振り回されたとは
いえ、全て希望する生産者に会って話をする事ができました。
1.シチリア州パテルノ、トマトのフィリッポ
2.シチリア州アグリジェント、オイルのヴィンツェンツォ
3.シチリア州アグリジェント、アンチョビのパオロ
4.シチリア州トラパニ、塩のカルメロ
5.シチリア州モディカ、トロンチーニのトニーノ
6.シチリア州ブロンテ、ピスタチオのサルヴァトーレ
7.プーリア州グラヴィーナ・イン・プーリア、オイルのアントニオ
8.ピエモンテ州トリノ、ジャンドゥイオッティのマリオ
9.エミリア・ロマーニャ州モデナ、バルサミコのダヴィデ
10.エミリア・ロマーニャ州パルマ、パルミジャーノのニコラ
数えてみれば10人にも上りました。
8泊の滞在で驚異的ですね。
短い時間ながらも面と向かって話をする事の大切さをしみじみと感じた
次第です。
折りしも、金融危機が大きな問題となり、新聞やニュースを賑わす内容は
日本のそれとほぼ同時、同内容に見えました。
また、イタリアといえど食をとりまく偽装やらの問題は、これまた日本のそれと
似たような感触を覚えました。
こうした中にあって、小規模な生産者である彼らは、地道な活動を重ねて
passa parola:パッサ・パローラ、口コミを大切にしながら粛々と進むのみと、
皆がまるで口裏を合わせたのではないかと思えるほど同じく述べていた事が印象的でした。
私が、お客さんとの直接のやり取りの場として、小さいながらも店舗を
構えようとしている旨を伝えたときにも、これまた同じく、
「それは良い事だ!でも小さくていいんだからな、無理せずな。」
と言ってくれた事も強く心に残りました。
イタリアも日本も寒さ厳しき、と実感しつつも、それでも粛々と生き抜く気構えが、
彼らとなら出来るだろう、そんな気がしています。
今回はハードさ加減が相当なものでしたがそれに見合った手応えを感じて
帰国することが出来たように思います。
今回のチョコレートをはじめ、少しずつその姿をお目にかける事が出来るかと。
あまり大きなステップを踏めないPIATTIですが、今後ともどうぞよろしく
お願い申し上げます。
イタリア買付道中記 2008 は今回で終わりです。