イタリア買付道中記 2005 その12

Sciacca:シャッカから北上してTrapani:トラパニに入りました。 

塩”のフィリッポがいるのです。


塩田そのものはトラパニから車で10分ほど行ったところなのですが、
まだ夏の入り口だったこの季節では塩田の最盛期・・・というにはまだまだですので、
今回はトラパニの街中にある事務所へ向かいました。

近況を話し合ったりメールやFAXで伝えきれなかった事をあれこれと話ながら時間を過ごしました。
テクノロジーのおかげで本当に便利になったのですが、最後はやっぱり“人”だなぁと思っているので、
こうしたコミュニケーションは大切です。

ビジネスのキリキリとした話
味覚についての熱いハナシ
人間的な柔らかなはなし

短時間とはいえ、直接話してみると有益な事が多いようです。
時間も遅くなったので、突発的でしたがトラパニで泊まる事にしました。
以前泊まったホテルも覚えていたのでとりあえずそこにしようと思い、フィリッポに連れて行ってもらいました。

「とりあえずホテルに荷物を置いてさっさと食事に行こう!」

なんて具合に気楽な感じでした。がっ!!

「あら?パスポートが無い(^^;」

レセプションで慌てながらも見覚えのあるホテルのスタッフに掛け合い、
フィリッポにも友人だと助け舟を出してもらいつつ交渉してみました。
が、あえなく敗退。

「ご免、フィリッポ、面倒かけるな(^^;」
「いいさ、前向きに解決策を考えよう。」

という事でクエストゥーラの知人に掛け合ってもらったりしながら解決策を見出そうと奮闘・・・
してもらったのですが結局ダメ。
パスポートは盗まれたのではなく、カターニアの友人宅においてあるスーツケースに
忘れてきたのでした。
件の“お金盗まれちゃった事件”以来、貴重品をあっちに入れたりコッチに入れたりしているうちに、
どこに入れたかわからなくなってしまっていたのでした。
・・・想像以上にパニックが後を引いていたということでしょう。
あきらめかけていた矢先、フィリッポが一案くれました。

「そうだ、B&Bへ行こう!そこなら大丈夫!」

Bed & Breakfast:ベッド・アンド・ブレックファストとは、いわゆるホテルのような
細やかなサービスはないけれど、ちゃんと朝食までついた宿泊施設で、
まぁ「民宿」みたいな位置付けになるでしょう。
宿泊者はその家主に招かれた友人みたいなリラックスした感覚で泊まる事が出来、かつ安い!
また、かなりバラツキはあるものの、とてもきれいで充実した宿にあたる事もあります。
で、フィリッポの友人がやっているという、そのB&Bに掛け合ってみるとあっさりOK!
あまりにも簡単で拍子抜けしたくらいでした。

で、その宿、これが良かった!!
キレイ!
新しい! (数年前に出来たばかり)
柔らかい!(備えてあるタオルが)
すずしい!(なんとエアコンがある)
快適! (ベッドがしっかりと硬い)
静か! (場所はあの塩田の直ぐ側、nubia:ヌビア)
美しい! (塩田も見えます)
安い! (時期にもよりますが、6月初旬で30ユーロ/一泊)

 

とっても気分が良くなった理由はもうひとつ、女主人のMaria:マリアがとても感じよく親切で、
別にきちんとした仕事を持っているからか、あまり商売商売、という雰囲気が無く、
余裕のある感じが良く伝わっていました。

そんなわけで、えらく長い時間(3~4時間ほど(^^;)話し込んでしまい、
寝るのが遅くなってしまったほどです。
とにかく泊まれて、安く快適に過ごしたい向きにはお薦めの宿でした。
トラパニ市内までは車で10分ほどです。バスも通りますから条件があえば良い所だと思いますので、
記しておきますね。


i quattro venti:イ・クアットロ・ヴェンティ

Via G.Garibaldi,189 Nubia Trapani
Tel:0923-867300
http://www.iquattroventi.it
ま、最終的にどうにか・・・なりました。 

続く。