今やDopo Sole:ドーポ・ソーレ=アフター・サンという日焼け“後”のクリームをたっぷり塗りつける事なしに
茹でタコのように赤く腫れた体の痛みをおさせる術をしらない私でした。
よって、せっかくオシャレなErice:エーリチェの石畳の街並みを
・短パン
・T-shirts
・サンダル
で歩く事になり、 「・・・ダッサい。」 私。
さて、街はスローフードの祭りで盛り上がっていました。
街をそぞろ歩く人々はみな、
・紺色の布地で出来た
・ワイングラスが一つ入る大きさの
・袋状の前掛け
を首にかけ、パンフレット片手に“デンデン虫(かたつむり)”のポスター
が貼ってある店に入っていきます。
この“前掛け”をしている人はみな、その店に展示される
・ワイン
・オリーブオイル
・ドルチェ
・チーズ
・パン
・フルーツ等
を試食・試飲出来るのです^^!
それぞれの担当者がついていますので、しっかりと説明を受けながら味見が出来るワケです。
まぁ、試飲出来るからといってワインばかり飲んで顔が赤らんでいる方々は
説明聞いても上の空・・・って感じだったり。
ところで、ホテル代を払うべく立ち寄った、街にある唯一?のキャッシュディスペンサー。
70ユーロ(1万円弱)を引き出そうとしたところ、
「くっ、お金が出ない」
しかも、ちゃっかり“70ユーロ支払った”とレシートには刻印してあるし、
「ほほうぅ。マフィアな機械だぜっ、コイツ。」
などと言う余裕は無かったので、
「だあぁぁ!この機械に70ユーロ取られたぁ~!!」
という風にわめき散らしておりました。
お金は大事ですから。。。
と、すぐ近くでのんびり日向ぼっこしているお爺さんが
「まぁまぁ、そう慌てなさんな、Caffe'はどう?」
近所のBarでCaffe'をご馳走になりながら一部始終を説明し宿泊先のホテルなども告げると
「そうかい、じゃあ明日の朝、銀行に行って説明するこった。大丈夫だよ、私は君のamico:友人だから。」
手に受け取ったメモには銀行の責任者名とお爺さんの名前、連絡先が書き綴ってありました。
・・・が、正直私はあきらめムードでした。
イタリアで銀行手続きをする事がどれほど時間と体力、忍耐を要するかを知っていたからです。
しかもそれが上手く行くとは限らないということも。
とは思いつつも打てる手を打つべくホテルに戻り、そこの支配人にも事情を説明しました。
すると、迫力ある女主人といった感じの支配人はすぐに銀行に電話!
「あぁ、私。ファブリッツィオ(銀行の責任者の名前)出して!」
テキパキと事情を説明してくれ、必要な書類の準備を始めてくれました。
・引出しに使ったキャッシュ・カードのコピーをとり
・一部始終を箇条書きにて説明
いわゆるデクラレーション:告示書というやつです。
←いろいろ書いてくれました
一方、日本の銀行側には私から連絡していました。
担当の方の対応はもの凄くテキパキしていて、すぐにイタリア側の銀行に照会して手続きをするとの事。
対応の早さに驚き^^!
翌日の朝、銀行が開くと直ぐに駆け込みました。
かなり待たされると思っていたら、責任者のファビオがすぐ登場!
お爺さんにもらったメモと女主人が用意してくれた告示書を見るなり、ニッコリして丁寧に今後の説明をしてくれました。
結局70ユーロは日本の銀行口座にきちんと戻る事となったのです。
何と言う鮮やかな連携プレーかと感心しきり。
日向ぼっこしているお爺さんも、ホテルの女主人も、銀行の責任者も、皆、知り合いなのです。
彼らには深くお礼した事は言うまでもありません。
Erice:エーリチェ
良いとこ、いい街です。
続く。