「今なら6ユーロで貴方のスーツケースは完璧です^^!」
とは書いていませんでしたが、6ユーロ(800円位)払うとあるサービスを受ける事ができます。
スーツケースを勝手に空ける(何処であけるんだか・・・)泥棒のやる気を失わせるがの如くスーツケースを
ビニールテープのような軽い粘着性のあるフィルムでぐるぐる巻きにしてくれるのです。
「よし、これだ!」
私の荷物は計4つ。
どいつもこいつも、パンパンになりやがって!ってくらい目一杯(^^;
1番大きなスーツケースの方は、明るくさりげなく
「Ciao!」
なんて言いながら軽く20キロを越す数値が出ながらもスムーズに通過。
「よし!あと3つ!」
機内持込を許されるカバン2つだから、あと1つをどうにかしないと!というところに“6ユーロ”を見つけたのです。
「ええいっ!2つに見せかけてやろうじゃないのっ!」 ・・・っておいおい(^^;
いささか、浅薄なというか恥知らずというか。。。
で、ゲートをくぐろうとしたら
「ノー!それ、実際は3つでしょ?わかってんだから!ここは2しか通んないヨ!」
「いや、そこを何とか(^^;」
「ノー!」
「いやぁ、何とか(^^;;;」
「ノーーーー!!」
というような恥をかき、迷惑をかけ、すごすごと“6ユーロ”もかけてぐるぐる巻きにしたテープを外し1つを手荷物預かりへ。
いやな予感は的中し、担当の“優しい”女性は“怖そうな”男性へ代わり対応もやっぱり代わっていたのでした。
「さっき出した荷物、20キロ越えてたじゃないか!もう駄目だよ。」
「それ預かるんなら航空便扱いだな。えっと、400ユーロくらいだな。」 っておいおい(滝汗)
涙目で訴えるも妙にこんなとこだけキッチリ拒否!
押し問答を続けるも、答えは変わらず。。。
ぼぉ~っと意識が遠のきそうでしたが、結局、手荷物預かりはあきらめ機内持込できるように
3つのカバンをぎちぎちにイジメテ2つにすることにしたのです。
ジッパーが壊れそうでしたが、ようやく通過。
気が付くと出発時刻が迫っており、ゲートを通過するやいなやダッシュするはめになり、
これから17時間の長旅があるというのに機内に滑り込んだ時にはまたもや汗だくになっていたのでした。
しかも何故かモスクワ経由だとかでロシアの旅行者がいっぱい乗って満席状態の狭い席。
最後の最後まで余裕のないイタリア滞在。
座席からは翼が見えました。
空気を切り裂き、大きくねじれる大きな翼。
久しぶりに帰ってきたイタリアに感じた“ねじれのようなもの”をその翼に重ね合わせて見ていました。
L'inizio:スタートは終わりました。
これからやる事がたくさん待ち構えていますが、まずは眠ります。
第1回の買い付け道中記はここまでです。