イタリア買付道中記 2003 その17

「何とかなるよね、Simona^^」

「ナントモナラナイよ、Koji・・・」

「マジ(^^;?」 

「マジデス(きっぱり!)」 

結局、最後の最後までその処遇を決めかね、蓋をしてきた“木箱のオレンジ”は、ローマまでの引率(?!)を
努めてくれたシモーナにピシャリ!とやられて何らかの梱包をしなければ絶対空港を通れるはずが無いという事実を認識したのです。 
当たり前なんですけどね。20と?キロの重量を余分に運ぶわけですから。

というわけで、最終日の夕刻に近くのショッピングセンターに駆け込み現品処分の格安スーツケースを買う羽目になってしまったのです。

  

あとはこれにキッチリ鍵かけて、手荷物預かりのお姉さんに笑顔で

「Ciao!:チャオ!」 

と笑ってごまかそうかなぁという大胆な作戦に出る事にしたのです。
あとは運任せ(^^;! 
これで一件落着?!

残るは部屋代を払ってチェックアウトするのみ。。。
部屋代?そう、部屋代はどうなっているのだろうか。
初日の酷い部屋に怒りまくった私。
それをはいはいと聞いていたホテルのマネージャー。
最後まで予断と確認を怠ってはいけない国、イタリア。
話によってはまたまた怒らなくてはイケマセン。。。(したくないけど)

ドキドキしながら確認すると、 

「最初の日は30、後は予約通り65ユーロです。シニョール・オカーダ。」 

初日の“ゴミダメ”のような部屋が約4000円、高いじゃないか!
後日の“テンゴク”のような部屋が約8500円、安いじゃないか! 
という、上手くやったんだかヤラレタんだかわからないけれど何となく納得したのでサインしました。ホッ^^。 
これでまた一件落着。

新しく買ったスーツケースと持ってきた“小型”のスーツケースをゴロゴロ引いて、かきたくもない汗をダラダラかきながら、
猛暑の始まりを告げるひたすら暑いローマを去り空港へと向かったのです。 

手荷物の件、ホテルの予約の件、
短い買い付けの時間を有意義に消化するには、もう少しキッチリした計画が必要です、ハイ。

続く。